私たちは幸運にも、常に「今日」という「時間」の中で、
写真を中心とした映像全般の仕事に関わってきました。
そして今、ふとあたりを見渡してみると
驚くほど多くの映像が満ち溢れ、
映像そのものの役割や意味合いが、
ものすごいスピードで変わって来ていることに気づきます。
けれど、幸いにも、
それは私たちが設立当初に描いていた姿から、
さほど離れてはいないのです。

とはいうものの、
現在の「映像」からは、抜け落ちてしまったものもあるような気がしています。

それは「ぬくもり」という、温度のようなものではないでしょうか。

私自身、写真家ということもあり、
ゆっくりと丁寧に作り上げられた「一枚の写真」には
確かにそれが存在していると感じています。
だからこそ私たちは、
その「一枚の写真」に込められているのと同じ「温度」を常に大切にしながら、
この「映像」という素敵な道具を使って
より確かな、新しいコミュニケーションを構築していきたいと願っているのです。

今のところ、
そのかたちはまだまだ未分化で、不確かなものではあるのですが、
ジャンルを問わず、あらゆる方法論をもって、
私たちの関わる映像全てを
「ぬくもり」のある「あたたかいところ」として成立させるために、
日々の時間を積み重ねていきたいと考えています。

決して具体的ではありませんが、
これが私たちスタッフの共通の思いです。
そして私たちは皆さんと一緒に、
その「あたたかいところ」を創っていきたいと願っています。

どうぞよろしくお願いします。

2005年12月
有限会社ストロベリーピクチャーズ
代表取締役  菅原　一剛