「一枚の写真」は常に「TODAY/今日」という日常の中に存在しています。
そして写真とは、その日常を観光することにほかなりません。しかもそのひとつの結果として生まれた「一枚の写真」は、いつの日も「TODAY/今日」そのものなのです。
 


2005年10月20日(木)〜11月16日(水)
新宿区新宿3-22-6ビームスジャパン6階 /TEL: 03-5368-7309 / 11:00AM~8:00PM
*入場料:無料 *オープニングパーティー:10月21日(金)18:00〜

 
STRAWBERRYSに属する、新世代の3人の写真家(田尾沙織・千葉尚史・塚崎裕子)の写真展。3人は観光写真を通して、「一冊の本」を発表します。
そこに、菅原が何年もの間、撮り続けた「今日の空」を素材とし、「Lightwavegraphy」と命名された映像作品(新作)をモニター上映致します。彼と新世代写真家の作品が、各々の大切な思いを込めて、STRAWBERRYSとして初めてのハーモニーを奏でます。
 
MESSAGE from ICHIGO SUGAWARA

「SIGHTSEEING」とは、まさに観光です。昨今のそれは、世界共通に少しその意味合いも変わってきてしまいましたが、非常に上手く訳された日本語の好例だと思っています。それというのも直訳しても「光景」を「観る」ですから、まさに「光を観る」ことになります。おそらく元々観光地と呼ばれる場所は、その光が満ち溢れる景勝地だった事でしょう。確かに今でも多くの美しい景勝地が世界各国に存在しています。しかし私たちが生業としている、こと写真においてはその感じも少々異なってくるのです。
「お月見」と「お花見」を「SILENTSEEING」と命名し、ゆっくりと“ものを観る”ことから生まれるそれらを楽しもうと行われた2003年9月「SILENT SEEING〜MOON in BEAMS」、2005年3月「SILENT SEEING〜SAKURA in BEAMS」の企ては、その結果として、まさにそこに自分だけの観光地を作り上げていくということにもなるのです。
そこで今回は、そういった日常的にゆっくりものを観る写真行為の結果として生まれた、彼らならではの、観光地を紹介したいと思っています。そしてそれらの写真群から、各々が「一冊の本」という、別の言い方をすると「光の固まり」のようなものを作り上げました。しかもその内容は様々です。そして、こうやってゆっくりと光を見ることによって生まれた一枚の写真が、一冊の本を作り、そして様々なものが生まれていく様も、現代の観光と呼べるのではないかと思っています。

PROFILE
田尾沙織
SAORI TAO
1980年 東京都生まれ
2001年 日本写真芸術専門学校卒業後、ストロベリーピクチャーズに参加
<主な活動>
2000年 渋谷SOMA CAFE 写真展
2001年 第18回ひとつぼ展 グランプリ受賞
2002年 個展「ビルに泳ぐ」銀座ガーディアンガーデン
2003年 個展「ビルに泳ぐ」京都prinz
2003年 ひとつぼ展20回記念「going」銀座ガーディアンガーデン、清里フォトミュージアム収蔵

千葉尚史
CHIBA NAOBUMI
1974年 東京都生まれ
1992年 兵庫商業高校卒業
1995年 リュウスタジオ入社
1996年 リュウスタジオ退社後、フリーカメラマンとしてスタート
2002年 ストロベリーピクチャーズに参加
<主な活動>
2000年 『今そこにある真実』デザインフェスタギャラリー グループ展

塚崎裕子
HIROKO TSUKAZAKI
1977年 兵庫県生まれ
1996年 神戸大学入学
2000年 ソニーミュージックエンタテインメント・ソニーレコードでグラフィックデザイナーとして勤務
2001年 神戸大学 発達科学部 人間行動・表現学科 造形表現論コース卒業後、セツ・モードセミナーへ入学
2003年 セツ・モードセミナー卒業 ・ストロベリーピクチャーズに参加

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