2006.04 「親の気持ち」

 

 

春は始まりの季節、僕の友人の実家が営む江戸川区の幼稚園も、また新しい園児を迎えいれる。
着なれない服に袖をとおした子供と、どっちかというとこのハレの日に、子供より緊張している様な親たちが目の前に並んでいる。
親たちはいったいどんな気持ちで今日という日を迎えているのだろう?僕はまだ結婚もしてないし子供もいないので、子供に対する親の気持ちがあまり想像できない。でも、子供が生まれ慣れない育児に四苦八苦し、今日みたいな小さなひとつの節目を迎えられる喜びは、何となく想像がつく。親たちの表情にはその喜びと、はじめて公の場に子供を送り出す不安や心配が、よく表れている。
そんな親たちの気持ちを子供らは知ってか知らずか(絶対しらないね、100%(笑))、子供の方はあっち向いたりこっち向いたり、しまいには泣き出したりと当たり前だが落ち着きがない。
そんな親と子の対比がなんともおかしく見えた。
いつか来た道、いつかゆく道。
やっぱり人生は、なんだか少しおもしろい。