雑誌の取材でアメリカのテキサスにやってきた。テキサスにあるオースティンという小さな町(でも州の首都)では『South by South west』というフェスが開かれている。
エアーチケットが混雑の為シカゴを経由してオースティンへ。着いたのは夜の１１時を回っていた。タクシーの運転手は、町の真ん中に建つフクロウを形取った大きな商業ビルを、町の唯一の自慢のように僕らに話す。
　夜中なのに町の中心の６番街はたくさんのロック好き、お祭り好きで賑わっている。Barやクラブ、この期間はハンバーガー屋や洋服屋までどんな店もライブ会場に代わり、そこから溢れ出すバンドの音で町全体が揺れている。すごい熱気だ！
でもこういうのを目の当たりにするとアメリカという国はやっぱりすごいなと素直に思ってしまう。この大きな規模で町全体を祭りの舞台に変えてしまう、日本ではなかなか真似出来ないだろうな。でもいったいどのくらいの数のバンドが参加しているのか？多すぎて数えるのがやになる...。（笑）
　みんな音に酔いしれ、酒に酔いしれ、いい感じだ。僕らもビールを何本か飲みやっと町にとけ込む。
　この町であなたにもらった手紙の返事を書こうかと思ったけれど、なんだかここでは書けそうにないなぁ。
　なんせここはロックな夜で、ロックなフクロウが見守る町。